弥彦山でのアマチュア無線運用について | |||||
ここ数年来、支部大会等での質疑や地方本部主催のコンテスト、県支部主催のコンテストに於いても ルール化について問題提起され、支部内はもちろん過去の役員経験者、関係者と相談をして参りました。 今まで、登録クラブ各位また一般JARL会員の皆様方にはこの件に関して、ご迷惑やご心配を お掛け致しました事を、お詫び致します。 もっと早くから支部の見解を広報すべきでしたが、諸般の事情により今回ようやくこのホームページ上で 広報をさせて頂く事となりました。 |
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1.過去の経緯について 昭和40年代のアマチュア無線局の増加やCB 無線の普及に伴い、ハンディ機やモービル機に よる弥彦山山頂付近に於ける移動運用が激増し、 アマチュアが原因で業務用の無線中継局(放送局 では無い)に混信を与える事例が発生しました。 その為、当時のJARL新潟県監査指導委員会が 中心になり新潟県電波障害防止協議会(いわゆる 電障協「現在の信越受信環境クリーン協議会」)と JARL(新潟県支部)との連名で昭和47年9月に 写真の様な注意看板を3カ所に立てました。 内容は「お願い この付近には重要業務用無線局 がありますので市民無線(CB)、アマチュア無線等の 運用はご遠慮下さい」 と言う、あくまで自粛を 求める内容でありました。 (既にこの看板は朽ちてしまい陰も形も有りません) |
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3.新潟県支部としての見解 過去地元クラブによって、弥彦山を利用している 全ての中継局等(団体)に事前に連絡を取って、 アマチュアBANDに於ける大々的な移動運用実験 が行われた事が有ります。 この時は幸いにして障害発生は無かったものの、 利用者団体からは、法的な規制は無いものの 出来ることならアマチュア無線等の運用自粛を お願いしたいとの申し出が有りました。 現在は様々な場所や分野で電波障害の影響が 問題視され我々アマチュアも常に被害者又は 加害者になりうる環境に有ると言っても過言では 有りません。 支部としては障害発生の有無に係わらず、弥彦山 での運用に関しては、アマチュアコードに有るように マナーとモラルを守ると言うアマチュアの原点に 立ち戻って考えて見ました。 |
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4.新潟県支部としてのお願い 以上の様な観点から、重要な無線設備の設置場所が増えている中でも 特に弥彦山という特殊性を考え、法的な根拠は無いものの広く一般のアマチュア の皆さんに対し、運用の自粛をお願いしたいと考えております。 昔の様な注意看板を立てたら、、と言う意見も頂きましたが、弥彦山一帯は 国定公園内で昔と違い現在は厳しい制限が有りますので立て看板の設置は 現時点では困難との結論に至っております。 又、業務局の設置場所は山頂付近に集中しているものの、かなり広範囲に渡って 設置されており、設備からどれくらい離れたら良いかという指針も有りません。 漠然と「弥彦山」とさせて頂いておりますが、場所の判断は皆さんの良識による ご判断にゆだねる事と致しました。 但し、このお願いは今後の無線技術や諸般の事情によって変わって行く事も 充分に考えられる事を付け加え、新潟県支部としてのお願いとさせて頂きます。 |
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5.コンテストルールとの関連 以上は法的な根拠の無い中での自粛のお願いですが、一方 地方本部や県支部主催のコンテストの場合は、コンテスト規定の中に これらのお願いを盛り込む事が可能です。 実際に弥彦山に登られた方はお分かりでしょうが、実際問題としては 各種コンテストでの弥彦山での運用は、余り有利な場所とは言えません。 しかし、複数の運用が有った場合の相互の干渉や機器の調整不良等による 思いも依らない障害発生の危険性などを考え、万が一の時の影響と当事者や 行事の主催者などに対する補償問題やアマチュア無線界に与える影響などを 考慮し、支部の意向として信越地方本部と新潟県支部のコンテスト委員会に対し、 ルールに盛り込むことを、お願い致しました。 以上充分な説明では無いかも知れませんが、支部としての考えをご理解頂き、 可能な限り安全で楽しいHAMライフとコンテストへの参加をお願いしたいと 考えております。 どうぞ宜しくお願い致します。 平成16年6月24日 (一社)日本アマチュア無線連盟 新潟県支部 以上のお願いに関しましてのお問い合せは 新潟県支部 迄 お願い致します。 |