その後、特に本部からの発表はありませんが九州地方本部長 河喜多さんからメッセージがありましたので掲載いたします。
皆様から励ましのメールなど沢山頂き有り難うございます。
お礼申し上げます。お陰様で元気に生活出来ております。
本日も、南阿蘇村久し振り晴れマーク続きです。
生活の場が母屋に戻り片付けと溜まっていた畑仕事に精を出しております。
大袈裟ですが、自給自足の生活目指して頑張っております。
昨日は、食材調達の為熊本市東側郊外の「菊陽」と言うところに
山越えで出かけました。冬場の自家栽培野菜が無くなりやむを得ずです。
買い物途中に“熊本大地震”の震源地“益城町”郊外を通りましたが、
壊れた家や屋根にブルーシートが掛かった家が至る所に有りました。
また、途中にある“西原村”では仮設住宅の建設が始まってました。
大地震から1ヶ月です。大災害に会い沢山の方々が未だ体育館などで
生活しています。私の所も復興は始まったばかりです。
これからが長い道のりと思います。微力ですが何とか頑張って
村の再建に汗流したいと思っています。
地震の次は大雨による山崩れでの避難です。
先日も大雨注意報が出て私の隣の区では避難勧告から避難指示になり、
私達家族も大事をとって近くの避難所に一晩避難していました。
常駐では無いので非常食を持っての“車中泊”、大地震から3度目の避難でした。
間もなく梅雨入りになります。大雨注意報が出る度に避難勧告→避難指示が出され、
一時避難になると思います。山の近くに住んでる宿命かも知れませんが
命が一番なので避難準備は24時間体制です。
しかしながら、一日も早く普段の生活に戻りたいと願っております。
無線環境ですが、地震でもタワー・ANTは無傷でしたのでHFを中心に
合間見て生存証明で“地方局;JA6RL”とJA6BXAで電波を出しています。
無線による情報伝達は電源が切れない限り今のところ問題ありませんが、
“災害は忘れたころにやってくる”です。今回のように電源喪失もあり得ます。
何時、何処ででも突然起きるかも知れない災害への準備怠りなくです。
ー中略ー
以上現況です。これからは復興に力注ぎたいと思っています。
南阿蘇村より JA6BXA 河喜多
過去の大震災の際、JARLからはハンディトランシーバーの支給や臨時レピーターの設置、避難所間のアマチュア無線による通信確保、短波帯での情報交換活動などを提供してきましたが、現時点ではJARLWebでの支援表明は為されておりません。(2016年4月20日23:51現在)
この様な緊急の場合、執行部三役(会長・副会長・専務理事)は理事会に先立って行動に入っても構わない仕組みを整えていますが、理事会MLには未だ今後の「アクション」について報告や周知はありません。
信越の例を上げれば、2007年7月の新潟県中越沖地震では当時の伊部信越本部長とJARLの間で早急に話を纏め、支援内容を決定・実施したと記憶していますが、今回もアマチュア無線が立派に社会貢献を果たして市民社会に肯定的に受け入れられるよう願っています。
JF0JYR
未だ余震が続く九州、熊本県ですが昨日ML等を通じて九州本部長JA6BXA河喜多氏からメール発信がありましたのでお知らせいたします。
被害を受けられた方々には一刻も早い回復と日常が訪れることを願っております。
JF0JYR
南阿蘇村 河喜多です。
電気がやっと来ましたので取り急ぎ生存連絡です。
ただ今後片づけなど多忙に付き個別の返信ご容赦下さい。
メール頂きました皆様にBCCで返信しております。
順不動、一部重複、返信漏れ等もあると思いますがお友達にも連絡いただけると助かります。
私の家族、家、無線タワー、アンテナは震度7の大地震でも持ちこたえ、ほぼ無傷です。
ただ、電気、水道、電話、携帯などのライフラインが先ほどまで使えませんでした。
やっと今電気(多分非常用の発電機)が繋がりやっとメール出来る状態ですが、何時燃料切れで止まるかわかりません。
幸い食料の蓄えが有りますので当面の生活には困りませんのでご安心ください。
私の家の周り(南阿蘇中松1区)は幸運にも災害を免れました。
南阿蘇の入り口“阿蘇大橋”が崩れ、R57と頼みの南側“俵山トンネル”も通行できなくなり
村が一時孤立しました。我が家への入り口へのR325も山崩れで動きが取れません。
救援は今のところ南外輪山の山越えか、ヘリコプター等に頼っている状況です。
しかし自衛隊、各県の警察、救急隊などがかなりの人数動員されているのでしょう、引っ切り無しに我が家の前を
通ります。昨日から米軍のオスプレイによる援助物資の搬入も始まりました。
最悪の事態は免れたと思いますが、南阿蘇村にも未だ行方不明者が多数いらっしゃるようです。
とにかく電気が来なかったためネットもできず、TVも見れずで全く情報が入りませんでした。
未だ余震が有りますので気を緩めるわけに行きませんが 少しずつ回復していくものと思います。落ち着きましたら
また連絡させて貰います。引き続きTV、ラジオ、新聞などで情報確認していただきたく思います。
宜しくお願い申し上げます。
初回発生時よりも激化してしまった地震活動により、第一報では被害軽微、健在を伝えてきた九州地方本部長JA6BXA 河喜多氏ですが第二報では無事を伝えて来たものの、既に通信は総合的に不能となり、公衆電話を通じ、前川理事・副会長を経由して伝えられました。 後は総合的環境が回復次第、続報を入れるとのこと。
また前九州本部長の宮川氏から前田関東本部長を通じて、「停電は解消しつつあり また携帯電話も電波状況は悪くない」との事です。
JF0JYR
2016年4月14日21:27ごろ、熊本県益城郡益城町を中心に大きな地震が発生いたしました。
被害状況は夜明けと共に明らかとなり、大きな被害が出ている事は既に報道番組等でご承知かと思いますが、JARL九州地方本部長 河喜多氏(阿蘇郡)からは第一報として 無事である旨のコメントが届けられています。
ー以下、JA6BXA河喜多氏のコメントー
昨日21:27頃熊本地方を震度7の大地震が有りました。
震源は阿蘇熊本飛行場の近く“益城”と言うところです。
私の住んでる南阿蘇も震度5で かなり揺れがあり、その後の余震が何度も来て、今朝05:11も結構揺れました。
ニュースでは家が壊れた被害なども報告されていましたが、ただ今 家の廻り、壁のヒビや扉などのズレ、タワーの動作など点検してきました。
~中略~
今まで経験したこともない大地震でした。
まだまだ余震は続くのでしょう。不気味では有ります。
皆様のところにおきましても,防災には充分留意されますよう願っております。
非常通信は単独遭難から大規模な被害まで様々な場合が考えられ、現状としては携帯電話経由での救出依頼や連絡設定が行われるなど、アマチュア無線を使用した非常通信が実施される場面は希少となりつつありますが、アマチュア無線は機材の取り扱いやすさ、経験者の豊富さ、アナログ・デジタルともに電源の確保とアンテナの工夫次第で電話等が通信制限下に置かれる中でも、割り当て周波数の豊富さ・電源次第とは云え強力な出力を以て、易々と近距離、又は中・遠距離での連絡設定が可能です。
アマチュア業務は非常通信の実施を前提にした物ではありませんが、普段から機材に慣熟し、伝搬特性を知り、また正確な通報の交換を旨としておりますので、イザという場面や空気の中でも冷静にオペレートできる人物は少なくありません。いや、そうでなければなりません。
非常時の通信に関してご関心のある方は、改めてアマチュア無線と云う物の特性・適正という物について調べられては如何でしょうか?きっと一考の価値があると思います。
信越地方本部長 高橋哲也