日頃の準備・整備について

非常通信は単独遭難から大規模な被害まで様々な場合が考えられ、現状としては携帯電話経由での救出依頼や連絡設定が行われるなど、アマチュア無線を使用した非常通信が実施される場面は希少となりつつありますが、アマチュア無線は機材の取り扱いやすさ、経験者の豊富さ、アナログ・デジタルともに電源の確保とアンテナの工夫次第で電話等が通信制限下に置かれる中でも、割り当て周波数の豊富さ・電源次第とは云え強力な出力を以て、易々と近距離、又は中・遠距離での連絡設定が可能です。

アマチュア業務は非常通信の実施を前提にした物ではありませんが、普段から機材に慣熟し、伝搬特性を知り、また正確な通報の交換を旨としておりますので、イザという場面や空気の中でも冷静にオペレートできる人物は少なくありません。いや、そうでなければなりません。

非常時の通信に関してご関心のある方は、改めてアマチュア無線と云う物の特性・適正という物について調べられては如何でしょうか?きっと一考の価値があると思います。

信越地方本部長 高橋哲也

2016年4月15日 | カテゴリー :